Truyện 37
バタフライという泳ぎ方は、どうして生まれたの? 「バタフライ」とは、英語でチョウのことです。名前の通り、両うでを豪快に羽ばたかせ、足はイルカのようなドルフィンキック。水泳のバタフライは、ほかの泳ぎ方とはまったくちがう独特なものですね。ところが、このバタフライは、平泳ぎから発展した泳ぎ方なのです。始まりは今から八十年ほど前。当時も平泳ぎは、今と同じカエルのような泳ぎ方をしていました。しかし、平泳ぎのきまりはただ、「うつぶせで、手足を左右対称に動かすこと」となっているだけでした。そこで、ドイツのエ—リッヒ•ラ—デマッヒエルはチョウが羽ばたくように水をかいたほうが、速く泳げるのではないかと考えました。一九二八年のオランダ.アムステルダムオリンピックで、ラ—デマッヒェルは、現在のバタフライの手のかきと、平泳ぎのキックを組みあわせた泳ぎ方で二百メー卜ル平泳ぎに出場し、見事、銀メダルにかがやさました。すると、この泳ぎ方をまねする選手が増え、一九五ニ年のフィンランド.ヘルシンキオリンピックでは、ほとんどの選手がするようになりました。そこで翌年、国際水泳連盟はラーデマッヒェルが考えだした泳ぎ方を、平泳ぎとは別の種目としてあつかうことに決めました。こうして、クロ—ル、背泳ぎ、平泳ぎに次ぐ第四の泳ぎ方として「バタフライ」が誕生したのです。しかし、そのときのバタフライは、足の動きは平泳ぎのままでした。ドルフィンキックを使った泳ぎ方を考えだしたのは、日本の長沢ニ郎選手です。ひざをいためて平泳ぎのキックができなくなってしまった長沢選手は、一九五四年のヨーロッパ遠征で、両足をそろえて上下に動かすドルフィンキックを習得。研究を重ね、ひとかきにつきドルフィンキックを二回ける、現在のバタフライの泳ぎ方を完成させたのです。すると、長沢選手の記録はぐんぐんのびて、世界記録を連発(十六回更新)したので、世界の水泳界が注目し、長沢式の泳ぎ方はたちまち世界じゅうに広まっていきました。バタフライが初めて、オリンピックの競技楂目となった一九五六年のオース卜ラリア•メルボルン大会では、バタフライの選手はみな、長沢式の泳ぎ方で泳いだということです。 |
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